R&B歌手「ディアンジェロ」のVoodooを聴いて欲しい

今回は、私の好きなCDを1枚、ブログに書いてみたいと思います。これまでオーディオアクセサリーや機器、ヘッドホンなどのサウンド確認の時にも使用していたCDで、非常に思い入れのあるタイトルです。オーディオ業界では邪道かもしれませんが、私が好きな音楽ジャンルは洋楽のソウルミュージックや、邦楽のポップスでして、高校生時にこれらを聴いて育ち、今もメインで聴いているジャンルです。興味を持ってもらえたら嬉しいです。

さて、その私の愛聴盤といって過言ではないのが、こちら。

アメリカのR&B歌手「D’angelo(ディアンジェロ)」の【Voodoo(ヴードゥー)】です。

おそらく一般的には知られていないですよね…。もしかすると洋楽の好きな方であれば小耳に挟んだことはあるでしょうか。

CDジャケットに映る凄い迫力の筋骨隆々オトコがディアンジェロで、タイトルはヴードゥー、ということから想像がつくかもしれませんが、

「非常にソウルフルで」

「タバコの煙が渦巻くような」

「土埃が舞うような」

「汗臭く、トリップしたような」

「歌なのか呪文なのか分からない言葉を紡ぐ」

ような楽曲が目白押しとなったアルバムになっています。

収録されている楽曲は、一見退屈に聞こえるかもしれないのですが、いつのまにかその謎のグルーヴの中毒になっている、変態的なノリのある名盤と思います。エレクトロな電子楽器があまり多用されていないところも好きで、オーディオ機器やヘッドホンなどのサウンドを確かめる時にも使えるのではないでしょうか。

ちなみに、このアルバムVoodooは、アメリカのR&Bの部門では非常に評価されている名盤となっているようです。そういえば、私は初めてのCDジャケ買いがコレです。

ここからは、個人的に好きな楽曲をご紹介します。ほぼ全ての楽曲が好きですが…。ちょっとあげさせていただきます。

トラック1 「Playa Playa」
アルバム冒頭の曲で、さらにイントロから呪術的な不穏な空気が立ち込める強烈な1曲です。発売当時、高校生だった私はCDジャケットで魅せられ、さらに試聴した瞬間の衝撃で「うわっ!これはヤバイCDを見つけてしまった!」と思ったものです。ホント、試聴機に入れてくれていたCDショップには感謝したいですね。私がディアンジェロを発掘したわけではないですが(笑)。「黒い。黒すぎる。なんなんだ、この黒さは。今、僕はR&Bの新しい世界を見た!」と大袈裟に言えば、そんな感想でした。

トラック2 「Devil’s Pie」
1曲目Playa Playaの次の曲です。ヒップホップ界の名プロデューサー「DJプレミア」が手掛けた、とてもヒップホップ色の強い楽曲です。ザラっとしたドラムに重厚なベースが心地良く、ディアンジェロの歌もさらにソウルフルで、表現が難しいですが”本当は歌詞なんてものはなくて、雰囲気で歌っている”感じが、とても大好きです。

トラック3 「Left and Right」
そのまま続く3曲目ですね。これもヒップホップ色が強く、今度は大人気ラッパー「Method Man(メソッドマン)」「Redman(レッドマン)」がfeat.で参加しています。このアルバムが発売された当時は、二人とも全盛期というか、かなり影響力があったと記憶しています。そんな二大ラッパーを迎え入れたこの「Left and Right」は跳ねるようなドラムに、切れ味鋭いギター、男臭い声質のメソッドマンと、鼻が詰まったような独特の声質を持つレッドマンのラップパートがさらにアルバムに勢いをもたらしています。本当にアルバムを聴き始めたら、一気にここまでは引き込まれると思いますね。

トラック9 「Spanish Joint」
Voodooの中では比較的ダンサブルな、テンポの速い楽曲です。エフェクティブなギターが、跳ねるような勢いを楽曲にもたらしていると思います。

トラック13 「Africa」
アルバムの最後を飾る「Africa」は、このアルバムの中で一番好きで、一番聴いた曲です。やたらシンプルなビート構成にも関わらず、ドラムよりも粒立ったスネアと、ズゥゥンと響くベース、キラキラ輝くようなエレピ、ファルセットを多用した歌唱…。これは聴いていて本当に心地良い曲です。嘘偽りなく何度聴いたことか。アルバムの最後がコレ、というのも良いですし、タイトルがAfricaですからね。お風呂に浸かりながら聴くと、疲れが吹き飛びそうです。

本当にVoodooは良いアルバムだと思うので、これからアメリカのR&Bを聴いてみようという方にぜひおすすめしたいですね。

という内容で少しブログを書いてみました。本当はディアンジェロに辿り着くまでにも色々な出会いがあり、もっと書いてみたいことがあるんですよ。元々、私は「フィラデルフィア」発の2000年代に一世を風靡した【ネオソウル】のムーブメントに大きく魅了されてて、ディアンジェロの他にMusiq Soulchild(=ミュージック・ソウルチャイルド)とかJill Scott(=ジルスコット)とかも好きで。そして、これらネオソウルのアーティスト達を支えたのが、アレンジャー/チェロ奏者のLarry Gold(=ラリーゴールド 別名ドンチェロ)で、彼が関わった曲はまさに捨て曲無し、だったり、もっと言えば、ネオソウルを支えたプロデューサー陣を多数輩出したのは「A Touch Of Jazz(ア・タッチ・オブ・ジャズ)」という集団で、それのトップがDJ Jazzy Jeff(=DJジャジージェフ)で、80年代に彼と音楽活動を開始したのがFresh Prince(=フレッシュプリンス 後の俳優ウィル・スミス)で、彼らの曲の「I’m looking for the one」「Lovely Daze」は名曲だし、Lovely Dazeはビルウィザーズをサンプリングしてるし…などなど止まらないですね。また、別の機会に書いてみたいなと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

コメントする